Part 2: The Ninth Summer
Chapter 2.1: Memories Best Forgotten
Overview (Spoiler-Free)
Part 2 opens with a recap of Part 1’s key events. Akio and Yugo share lunch after the Spring Games, and Yugo raises an observation about Keiko’s unusually warm behavior toward Akio during the match. Their conversation leads Akio to open up about a painful childhood memory — one that shaped how he sees himself and his connection to Keiko.
Detailed Summary
Part 2 begins with a brief recap of Part 1's key events. Over lunch after the Spring Games, Yugo tells Akio that the moment he found most memorable was Keiko's unusually familiar behavior toward Akio at the weapons counter — and wonders aloud whether she might have feelings for him. EIS members are strictly prohibited from forming personal relationships with Fighters to ensure Equipment inspections remain impartial. Akio is rattled by Yugo's observation, but eventually shares a secret: he and Keiko were elementary school classmates. In fifth grade, Keiko challenged four boys who had been bullying her close friend. Akio followed in secret and stepped in when she was overwhelmed — only to be beaten badly and reduced to tears while Keiko held hers. The boys then redirected their cruelty at Akio, driving him to withdraw into himself. Keiko transferred schools shortly after, leaving a farewell letter and a photograph, both of which Akio still keeps. He insists she spoke warmly to him at the counter simply out of kindness. Yugo apologizes — but privately believes Keiko remembers exactly what Akio did for her.Scene 2.1.1:
Part 1では, Experimental City Hanasakaで人気のあるスポーツのKassenに関わる人たちに注目し, その試合がどのようにおこなわれているかについても, 市内のKassen clubの1つであるSapphire WestのFighter, Keikoを中心に据えて紹介した.
そしてそのKeikoが大好きな, 歌手のKasgaは, Castle OfficeからKassen communityのUnifierを演じるよう委託を受けたマスコット的な存在であったが, 明るい太陽のような彼女は市内外に大きな影響力を持つようになり, それがゆえに敵対勢力から嫌がらせを受け, 困惑した彼女を, Keikoは, 最強のFighterに授けられる“Apex Fighter”の称号を得て守りたいと強く望んでいた.
また, そんなKeikoと, Castle OfficeのEIS (Equipment Inspection Section) に所属するAkioは, 小学校の同級生であったが, Kassenの規則上, 親しい関係と思われる行為を互いにとれないため, 試合などの時に決まりきった言葉を交わす程度であった. ところがCastle Officeのシステムがダウンした日の試合前に彼女から, 周りが違和感を覚えるぐらいの態度で話しかけられ, ためらいを覚えた. この些細な出来事はその場限りにはならず, 後に影響を及ぼすことになる.
そしてAkioと同僚のYugoは, Police DepartmentのCyber Patrol SectionのMoglaと会い, Castle Officeが市長と深刻な対立関係にあることを知った.
Hanasaka Cityは, その設立以来ずっと, 市外にいるRusty-believersと対立していた. Experimental Citiesを実質的に運営するFlora sistersが, 人間をこよなく愛し, 個人の尊厳を守り, 市民が生涯, 安全で, 経済的に困らず, 健康的かつ文化的に暮らせるよう善政を敷いていたにもかかわらず, 彼らは, それはAIが人間をペットのように扱っているだけで, 人間のあらゆる能力を低下させ, 深く思考しようとせず, 大胆に行動しようともせず, 低能でおとなしい人間ばかりの世の中になってしまうと恐れ, 実験の停止を訴えていたのだ.
加えて今のHanasaka Cityは, 市内にいる市長が市民の分断を引き起こしていた. Kasgaが多くの市民から愛され, また妥協ばかりで更なる高みを目指す実験を進めようとしない市長に反発する者たちから熱い支持を獲得していることから, 市長もしくは彼に同調する者たちがCastle OfficeやKasgaの影響力を削ごうと暗躍していた.
他方, Akioと会ったMoglaは, 市のいくつかの情報システムが注目している“Stone Souls”という石集めのアプリを使っているAkioが“New Moon in the Dark”と名づけた石が, そのアプリ上で何らかの意図があるとしか考えられないメッセージを出してきたことに強い関心を持ち, この石の存在の意味を思案していると, 彼のエージェントから, その石の所有者であるAkioが要保護対象者であるとの通知を受けた.
そうした状況下, Establishment Eraの9年目 (9 E.E.) のKassenのSpring Gamesが終わった後, いよいよあの大事件が起きるのだが, このPart 2では, その少し前から物語を進めていく.
Scene 2.1.2:
5月の汗ばむ陽気のお昼時, AkioとYugoはHanasaka Castleのそばにある職場を後にして, 弁当を売りに来るワゴンが集まってきている, Lily Bridge付近の場所にプラプラと出向いた. この季節になると太陽の光が真上から容赦なく照りつけるため, できるだけ日陰を選びながら歩いて行った.
Spring Gamesが終わり, EISのメンバーとしても仕事がひと段落ついたところだったが, season gamesを挟んでその前後約1か月間は, Hanasakaのclubが, 同盟関係にある市外のAlliance clubが他のAlliance clubとおこなう試合 (Inter-Alliance game) に, 自らのFighterを派遣して一緒に戦い, 各地方を盛り上げるという, “Alliance tour”と呼ばれる一連の行事があった.
そして, Inter-Alliance gameでは運営の規律が緩いためEIS以外の, 例えばAlliance clubのスタッフがEquipmentの検査をすることも可能にしているが, 各試合にEISに所属する2人のinspectorを派遣して不正行為の監視をすることにしているため, EISのメンバーも各地に手分けして出向くことになり, AkioもYugoも多忙な日が続いている中, 今日は2人ともHanasakaに戻ってきていたのだ.
Spring Gamesは, 結局, 大方の予想に反して, Emerald Northがchampionとなった.
Emerald Northは, 5月5日の試合でSapphire Westに辛くも勝ち, second roundを制した. そして4日後の5月9日に, first roundでトップとなったGarnet Eastとfinal gameで戦った.
Final gameは, 最初からEmeraldが優勢であった. Emerald NorthがカバーするHanasaka Cityの“North”と呼ばれる地区には, Leader Chammeiが通うHanasaka Universityのほかにもいくかの大学があるが, 大学が積極的にKassenに出られそうな者を世界中から呼び集め, Fighterと掛け持ちで就学することを認めていることから, teamのFighterの層が厚くなってきていた.
一方のGarnet Eastは, 過去8年間に実施された16回のseason gamesで8回優勝しており, 他のteamより頭ひとつ出た最強teamである. そのため, Emeraldにとっては全く油断できない相手であるが, King of FlameことCaptain DonがT2の最中に足首を捻挫しその後まともに戦えなかったこともEmeraldに有利に働いた.
また, Chammeiは, Sapphireとの試合でKeikoに左手首を叩かれた痛みが完全にはとれていなかったがそれでも出場したことで味方の士気を大いに高め, それも勝利に結びついた一因といえた.
各clubに所属するFighterは, もちろん出身国の国籍を捨ててHanasakaの市民権を得ているし, 出自を問わない原則 (“The Principle of Non-Inquiry into Origins”) の下, どこの出身であるか自ら明らかにすることはなかったが, それでも出身国側がその国の出身のFighterが活躍すると大きく取り上げ, championship pennantを得るに至れば, 元首クラスがお祝いの言葉を公然とそのFighterに送ることもあった.
こうした出自を明らかにしてしまう行為はHanasaka側としてはやや迷惑ではあったが, KassenがHanasakaの知名度アップとそこでの実験に対する理解を向上させる効果があることを期待して, Kassenは市の誕生とともに生まれ, これまで実施されてきた以上, Castle Officeとしては黙認していた. Castle Officeにとっても, 国際的な合意に基づいて作られたこのExperimental CityでKassenというスポーツ・イベントをおこなうからこそ, 世界の人たちにも楽しんでもらえて, 自らの存在価値を世に知らしめることができていると考えていた.
“でも今回, 一番印象に残ってるのは, やっぱり, 5月5日ですよね.”
Yugoは, 職場のある木造2階建ての建物から外に出るや, ちょっと調子はずれなハイテンションでAkioに聞いてみた.
“確かに, あの2人には感動した.”
Akioも明るい声で答えた.
あの日, Sapphire WestとEmerald Northとの試合が終わった後, KeikoとChammeiが肩を組み, smart glassesを外して泣いている姿の映像は, Keikoがほおに大きなばんそうこうをつけ, またChammeiは左手首に大きな湿布を巻いていたこともあって, “傷を負いながら戦い終わったbattle friends”と題して, 世界中に配信され反響を呼んだ.
後のインタビューで彼女らも答えているが, Keikoは悔し涙, Chammeiはもらい涙であった. そしてそもそもChammeiは自分のteamが勝利したときに, なぜみんなのところではなくKeikoのほうに駆け寄っていったのか, その訳を聞かれたとき, 彼女は, “Keikoさん, かっこよかったから.”とあっけらかんと答えている. 団体としての活動も大事だが, 個人としてのつながりも大事にするHanafolkらしい答えである.
“Sapphire Cometが見れたのも良かった. あともうちょっとで, 間に合わなかったからこそ, これからも, め, 名シーンとして記憶されると思う.”
Akioの評論に対してYugoは, ”それももちろんそうですが, 私が言いたいのはそのことじゃないです.”と, イメージの共有ができていないことを伝えた.
“え? あぁ, 確かに, あの日は大変だった… システム障害でCocoricoさんにも怒られたし… でも, その後の試合が帳消しにしてくれるぐらい, よ, 良かったから, Fighterたちには, 感謝してるよ.”
“そうですね. 私もFighterたちには時々救われる思いをすることがあります. FighterあってのKassenだと思ってますよ.”
“そのとおり.”
“でも, すみません. 私はそれを言いたかったわけじゃないです.”
Yugoは, お互いにFighterに対する敬意に相違がないことを確認できたにもかかわらず, 自分が最も印象的だったシーンをまだシェアできていないことを伝えた. そして, “はっきり言いますと, 私が一番印象に残っているのは, まさにそのCocoricoさんの文句の後, KeikoさんのAkioさんに対する態度です.”
Yugoに意外なことを言われて, どう答えたらいいのかAkioが迷って黙っていると, Yugoは, “ひょっとしてKeikoさんって, Akioさんのこと, 好きなんすかね?”と, 宙を見ながらつぶやいた.
驚きのあまりAkioは思わず, “はぁ!”と大きな声を出してしまった.
“な, 何それ?”
“でも, KeikoさんがCocoricoさんに, ‘文句を言うヤツは殺す’みたいな雰囲気でにらみつけてたじゃないですか. そりゃあ, 非礼な態度をした自分の部下に怒っていたんだと思いますが, 普通は, あれぐらいのことで殺意級の怒りまで示さないですよ.”
Yugoは, 自分の推論の1つ目の根拠をまず示したが, Akioから, “それはYugoの解釈だろ? EISの人に…, その…, ぶ, 無礼な態度をとる者を許さないという, そ, そういう強い気持ちがあっただけだろ.”とすぐさま反論された.
“いやでもその後Akioさんから名前を呼ばれたら, いきなりかわいらしく返事して, それに単に話がしたいだけとしか思えない質問をAkioさんにしてたじゃないですか.”
Yugoの出した2つ目の根拠に対してAkioは即座に, “いや, Leader Keikoも女性なんだし, その, か, かわいらしい返事をしても, おかしくない. よく分からない質問をするのも…, か, 彼女の個性ともいえるし…”と反論した.
“いやぁ, どうでしょう. 彼女は強い気持ちを持っている人で, 特に男に対しては強い自分を見せるという感じじゃないですか. Akioさんも知ってるでしょ, 彼女は試合中に相手の男のあそこを蹴って, これまで3回も反則とられてるんすよ.”
“それは, 相手が試合中に, へ, 変なこと言ったり, さ, 触ったりしたから…”
“まぁ, そうですけど, その後のインタビューでも, ‘反則やけど, 悪いのは向こう’と, 腰に手を当てて堂々と言ってたり, clubのスタッフから, 男にとってはあそこを蹴られると強烈に痛いからやめたほうが良いと提案したら, ‘じゃあそんなもん, 付けんかったらいいじゃないですか’って言ったといううわさもありますし, 彼女は強くてたくましい人なんだと思っていました. でもあの日…, あの時…, びっくりしましたよ. Akioさんに対するあの態度. あんなもじもじしながら話すKeikoさんを初めて見ました. おそらく周りの人も, 妙に親しげに話しているなあと感じだと思いますよ.”
Akioは急に顔を曇らせて, “何? 彼女が規則に, は, 反していると言いたい?”と, Yugoに発言の趣旨を問うた.
“いえ. 今のところそういったクレームは受けていないと思います. Akioさんも平静を装った感じで対応されてましたけど, 2人の間に何かあるのではないかと, あの場にいた人の中で私以外にも感じた人はいたと思います. Akioさんがあの時の彼女の態度を不自然に思わなかったとしたら, おそらくAkioさんは我々が知らない彼女の素顔を知っているからじゃないかと思いました… でも言っときますけど, 私は, Akioさんを疑ってはいませんよ. 絶対それはないですから.”
Yugoは, Akioに対して失礼なことを言っていると十分分かっていながらも, 正直に自分の意見を伝えた. Akioは黙ってしまった.
Scene 2.1.3:
その日はLily Bridge付近には5台のワゴン車が停まっており, AkioとYugoはそれぞれが望むランチボックスを買って, 近くのベンチに座って食べることにした. 直前の会話が返答に困るYugoのセリフで終わってしまっていたことから, 2人はしばらく黙って食べていたが, やがてAkioが口を開いた.
“Leader Keikoは普通の人だよ… 野獣でもない… つ, 強くてたくましい姿は, みんなが求めるイメージにすぎない…”
Akioはそこで言葉を置いて, ランチボックスと一緒に注文したお茶を一口飲んだ. YugoはちらりとAkioの顔をのぞき, どうやら何か心の奥に閉まっていたことを表に出そうとしていると分かり, 変に口を挟まず, Akioの言葉を待った.
“だ, 誰にも言わないでほしいんだけど…, か, 彼女は小学校で同級生だった.”
YugoにとってはAkioの言葉が想定の範囲から逸脱するようなものではなかったため, “そうですか.”と, 静かに答えるに留めた.
“一緒に遊んだこともあるから, 彼女がどういう人か, ほ, ほかの人より分かっていると思う… で, でも, Yugoが言うような感情を, 彼女が持ってるとは思えない…”
Akioはひと呼吸おいて話を続けた.
“その…, 当時から彼女は, 運動神経抜群で目立つ存在で… お, おれなんか, かっこいいわけでもないし, 頭いいわけでもないし, 運動神経ないし, く, 口下手だし…, そんなやつのこと, す, 好きになる理由がない.”
Akioが理屈だけで自分を過小評価していると思ったYugoは, “まあ, じゃあ仮に, 特に好きではないとしても, Keikoさんとは一緒に遊んだぐらいだったんでしたら, 仲は良かったんじゃないですか?”と探ってみた.
“ある時期までは…, 良かったかもしれん.”
Akioは下を向いてつぶやいた. そして意を決して, “その…, その頃はKeiちゃんって呼んでたんだけど…”と, まじめな調子で話し始めた.
“小学5年のとき…, Keiちゃんの仲のいい女の子がいて, そ, その子が男の子らによくからかわれていてさ…, まあ, 今のHanasakaでいう‘いわれなき侮蔑行為’なんだけど… あいつ, そ, そういうの大嫌いだから, あ, 頭に来て…, そいつらに, あの日…, 小雨が降ってた日…, 放課後に, け, 決闘申し込んだんだ.”
補足: “いわれなき侮蔑行為”について 本人の能力や努力などでは全くどうしようもない不当な理由でその人に対して侮蔑的な行為をとることをいい, HanasakaではExperimental Citiesの“Philosophy”に反する問題行為と捉えられる.
“さすがですね. そういうKeikoさんは大好きです. やっぱ, 子供のときからそんな感じだったんですね. 相手, 何人ですか?”
“4人. でもKeiちゃんは1人… 無謀だよな, ほんとに… あいつ, す, スポーツ万能で, 自信持ってたから… し, 心配でこっそり後つけて, み, 見てたんだけど…, やっぱり多勢には勝てなくて…”
3秒ほど沈黙が入った後, Akioはさらに続けた.
“それで思わず, やめろって言って, た, 助けに出たんだけど…, ‘女の味方しやがって’って, お, おれもボコボコにされて… かっこ悪い話だけど, おれ, 泣いてしまって… Keiちゃん泣いてなかったのに… い, 今でも思い出すだけで, は, 恥ずかいし, だ, 誰にも話してないんだけど…”
Yugoは, 何か重大な真実にたどり着いたときに感じる興奮が湧き上がってくるのを必死にこらえて, 温かく相談に乗っているカウンセラーであるかのごとく振る舞って, “そうですか… Akioさんがそれを今まで話さなかった理由は, とても分かります. つらいと思います. それで…, その…, Keikoさんはどうしたんすか?”と, さらに突っ込んで聞いてみた.
Akioはうつむいたまま, “助けてくれてありがとうって… でも, 男なのに, 情けない話だよな… そ, その後しばらくしてから, Keiちゃん転校したから, それ以来何もないし…, だ, だから, おれが彼女と親しい関係にあるんじゃないかって, お, 思われたとしても…, 100パーセント何もないよ.”と答えた.
そしてまた3秒ほどポーズを置いて, “できれば今のように, 検査する側と, される側の, それだけの関係でいたい… 彼女も, おれに対して, な, 何も思ってないって… け, 検査の時に会っても, あの時の頼んないやつだと思ってるぐらいだよ…”とつぶやいた.
それに対しYugoが, “でも…”と何かを言いかけたが, 珍しくAkioがYugoの言葉を遮って, “こ, この間も, 文句を言われたおれに…, か, 彼女なりの優しさで話してくれただけ… そういうやつなんだ.”と付け足した.
Akioにとっては長めのセリフを, 小休止を挟みながらがんばって話してくれているのを聞いていたYugoは, “分かりました. すみません, Akioさんを疑うようなこと言いまして. 本当にすみません.”と言って頭を下げた.
“いや. 分かってくれたらいい. だけど…, ほ, ほかの人には言わないでほしい. じ, 自分が頼んないやつだって, じ, 自慢するような話だから…”
“何言ってんですか. みんなAkioさんを頼りにしてますよ.”
それは事実そうだった. 彼のまじめな仕事ぶりはEISのメンバーのみならず他のスタッフたちも, またCastle Officeの幹部たちも評価していた. 別に, 彼が飛びぬけて頭が切れたり仕事が速かったりするわけではなく, 当たり前ながら自分の基本業務を手を抜かずに確実におこない, そのうえで全体を俯瞰して業務に改善を加えようとし, そして何よりも好き嫌いをせず誰に対しても公平に接する人柄が彼に対する信頼感を高めていた.
“私はAkio先輩についていきますよ.”
それはYugoの率直な思いだった.
“でもAkioさん… KeikoさんはAkioさんのことがきっと好きですよ. まっすぐで優しい人なんだったら, 今でも自分を助けようとしてくれたことを覚えていますよ. Akioさんは最小限の関係でいいかもしれませんけど, 彼女は…, きっと違いますよ. しかも, よりによってあなたはEISの人ですよ. Equipmentを介してあいさつ程度の会話しかできないなんて, それは彼女にとってつらすぎませんか. Flash Lightningに最強のFighterと言われたKeikoさんは, Kassenの規則上, 好きな人に思いを伝えることもできないんですよ…”